Yodaka Star Track

アダプテッド

公開日:2024年02月27日

個人

「満たされなさに名前をつけたら、図らずとも幸福と呼ばれた」とamazarashiが歌っている。 心身の異常をどうにかしたい。最近は外食をするのも怖い。 すぐに食欲がなくなって、それでも残したくなくて口に入れるとパニックになりそうになる。 僕はおそらく食事にトラウマがある。初めて過呼吸になったときも食事中だった。 ライブに行って大きい音を聴くとパニックになる。映画館で映画を観るのも不安だ。 パニック障害とまではいかないが不安障害と診断された。 認めれば楽になれることと、認めなければ逃げていられることが世の中にはある。 逆流性胃腸炎は未だ治らず、薬を飲んで病院へ通う日々。車に乗るだけで気持ち悪くなる。 何をするのも億劫になってしまった。家で仕事用机に座ってMacに触っている間だけ心を落ち着かせることができる。 新しい場所へ行くことも新しいことをすることも面倒だし、怖い。 しかし、それをやっていかないと、人生というものは終わってしまう。 最近は小説を書いているし、曲もちょっとずつ進めている。 でもそれは結局は逃げだ。 やりたくないことから逃げるために、ものをつくるという行為を自分でとても価値があることとして、 それに没頭することで他のたくさんの考えねばならぬことから逃げているのだ。 もっと世界を知らなければ、世界に置いていかれてしまう。 僕は頭のかたい頑固親父になるのだけは嫌だ。 いつまでも少年みたいに目を輝かせていたい。 新しいものに心を踊らせていたい。 面白くないものにいつだって面白さを見つけ出したい。 結婚式も終わって、いよいよ僕の人生は終わってしまった。 ここからは壮年期だ。 そう長くは生きられないだろうという予感だけがある。 もう何かを残したいとも思わなくなってしまった。 偉大な芸術家が生まれる時代でもない。 ただ、死ぬ前に人生を振り返った時に悪くなかったと思える人生を送りたい。 もしくは僕が死んだ後に誰かが「あいつがいてくれてよかった」と言ってくれるような人生を送りたい。 こないだ観たウディアレンの新作の映画の中で 「人生は無意味だが、空っぽではない。何かで埋めることができる。」 という言葉が出てきた。僕は埋めたい。 それもできる限り、いろんなもので。 この心身の不調を治さなければ先はない。 なんとかしなくてはいけない。 でもどうしていいかわからない。 僕の人生はいつもどうにもならないことの繰り返しだ。 適応したい。アダプテッド。アダプテッド。